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イタリアで見た過去生と直後の事件ーローマパスポート盗難 その11

ハナシは3軒目の
馴染みの警察へ来たところだ。

☆☆☆☆☆
この度は
この警察でどんな経験をするのかなあ?

もうこの際、楽しむことにした。

また1階左側の部屋で
最初の受付をする。

「盗られたの?何を? どこで?」
みたいな最初の問答。

前回はその後、
右の部屋で待ったのだけど
今回は即
「上の階へ上がって」
とのことだった。

上の階ね、はいはい。
前回も行ったもんね。
2階の左手の部屋でしょ。

パーテーションが上半分
ガラス張りのね。

中の机と椅子で面接しながら
盗難届けとか書いてる様子が
見える
アソコでしょ。

前年そこで
初めての盗難届けの書き方、
教えてもらいながら

ようやく記入を終え
「ふうーっ」と
深いため息をついたわたしに
担当警察官は
熱い握手をして
あの部屋から
見送ってくれたものだった。

それにしても今回の
警察官達
(だと思うけどそう言い切る自信がない)
の格好、服装はラフ極まりない、
ヒトが多い。

所謂 制服みたいな姿が
あまり見当たらない。

日曜で
ここに居る何人かは
「警察官のお友達」
が遊びに来てんのかな?
なんて思ってしまったくらいだ。
(真相はわからず)

で、上の階に上がったら
さらに上の階(3階)に導かれた。
わたしの担当⁈
のオニーサン(警察官だと思うが)は

ラフなメンバーの中でも最もラフな姿、

白いヨットパーカーに
ジーンズ、サンダル姿である。

このヒトについてって
よいのかね?

と一瞬思った。
けどココは警察、言うこときいて
行動するしかあるまい。

で、

外から来た我々が入るのは
2階までと思ってたけど
3階にも盗難届け書くような
スペースあるのかあ、
へええ。

と思いつつ、導かれるまま
3階に上がる。

そこは❗️
机の上に書類が散乱、
机やいすの置き方ジタイもなんかランダム、

どこに何が置いてあるか
わかりそうもない
散らかり放題の事務所、という様相だ。

ここが警察でなく、
何かクリエイティブな創作する
ミニオフィス、とか言われれば
まだ納得したかもしれない。

スチールの書棚扉には
超グラマーな
ビキニ姿の色っぽ〜い
おねえさんの巨大ポスター、あり。

いや、クリエイティブなオフィスの一角
というよりは
フツーの庶民のオニーサンの部屋、
って感じかなあ。
この目の前のオニーサンのような。

で、
そのオニーサンは
オフィスの一角に
わたしに座るよう促し

急いで目の前の書類とかを
かたづけた。

「コレに記入して。」
とイタリア語表記のみの
盗難届をわたしの目の前に出した。

そこで わたしは
「昨年は 日本語(どれだけ盗難にあう日本人多いんだ!)のがあったのですが。
せめて英語のはないですか?」
と聞いた。

オニーサンは
「うーん!」とうなり
散乱につぐ散乱の書類を
ちょいとは探してくれた。

が、すぐには見当たらないようだった。

で、
「ない」、とのこと。

「ないと何をどこに記入するか
わからないの、困る」
と答えた私。

イタリア語、
特に文字になると
ほとんどわからないのである。

ちなみに
ここまでの会話は
スペイン語、で押し通している。

これまでのFlamencoの旅で
自由自在、とまでは行かなくても
旅であればまあまあ困らない程度の
スペイン語が口から出てくる
習慣がついていた。

これがイタリアを旅する
命綱になっていた。

イタリア語とスペイン語は
似ている。
わたしはイタリア語わからなくても、

イタリア人は
なんとか類推して
わたしの言いたいこと、
わかってくれる人が多いのだ。

ここイタリアでは
英語で話すより
(たいして話せないのだが)
スペイン語の方がよほど
コミュニケーション出来るようだ。

ところが
イタリア語、皆が話している言葉より
さらに
書類、文字になるとカラキシ
わからないのだ。

そんなわたしへの
オニーサンの返答は〜

「あなた喋れてるんだから
(イタリア語のみ書類で)
いーじゃない!」

と来た。
コレへの咄嗟のわたしの受けコタエは

「コレ、スペインごぉおおお‼️」

もはやこの時 日本語、
そして大声だった。

オニーサンはわたしのコトバのイミは
わからなかった気がするが
わたしの勢いに押されてか
ようやく
英語併記の イタリア語盗難届が出てきた。

記入しようとすると
「待って!」
とオニーサン。

どうやら原紙、
みたいなものだったらしく
コピーをするから、
と持ってった。

やれやれ。

そして記入。

被害総額、とかマジメに計算してると
えらく時間がかかる。

もーいーわい!
えらく、概算。

オニーサンに渡すと
ポーンっ!
とハンコを押し、記入ないところに
くの字を書く。

1秒。

読んでない、と思う。

ここまで3階に
上がってから約十数分。

前年も思ったが
素晴らしく
仕事がはやい‼️

日本でむかし
自転車盗られて届けた時には
2時間半、かかった。

さすがはローマだ。

さあ、いったん
ホテルへ戻ろう。

2階に下がると
昨年盗難届を書いたあの部屋、
は暗い。
2階は営業終了?
休日の節電対策で
散乱の3階事務所で手続きした??

もーいいか。
そんな理由、どーでも。

おつかれさまあああ!
わたし。

(その12 に続く)
その12
⭐️前のハナシは 上記メニューより
「イタリアで見た過去生と直後の事件」
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イタリアで見た過去生と直後の事件ーローマパスポート盗難 その9

DSC_0770

昨日書いたこの事件簿の続き。
ローマから帰国するために何したか、
の行動記録だ。

✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎
ハナシは
美しいサンタ マリア マジョーレ教会に通じる
道路の道幅がとても広い、
とこまでだった。

前年も赴いた
懐かしの3軒目の警察に赴くには
この道を通ることにした。

だって 元来た1本東側の道より
こちらが気持ちのよい道だもんね。

いくら盗難にあった身の上とはいえ
少しでも素敵な場所を堪能したいもの。

歩きながら
その日は天気の良い美しい
ローマの休日✨✨✨

であることに
ようやく気がつく。

るんるんるん。

声に出さないまでも
日本帰国までの道のりが
少〜しだけ見えてきたわたしは
道すがら
歌ってもいいかな〜ってキブンだった。

次の警察はもう馴染みで
知ってるとこだしね。

知ってる、ってのは
こんなに
ココロに余裕が生まれるんだね。

改めて我がパートナーと
スリに感謝した。

そのうちに。
道路に往来する車が途切れてきたのに
気づいた。

交通規制かしら?
なぜか知らないけど
道が静かになっていいわー。

このときはまだるんるん、してた。

そのうちに。
ランナーが数人走ってきた。
プロっぽくない。

いかにも市民ランナー、
みたいな出で立ち。
タンクトップに短パン、
みたいな。

へえ。
ローマ市民マラソン、ってとこかしら?
天気もよいし
11月になったばかりのよい季節。
いいねえ。

と、微笑ましい気持ちで
その光景を見ていた。

ランナーは次次走ってくる。
たぶん サンタマリアマジョーレが
マラソンの起点なのかもしれない。

そのうちに。
沿道の通行人の横断を
規制する警備員も次つぎに現れた。

へぇ。
なんか大げさじゃない?
市民マラソンでしょうが。

なんて思いながら警備員の
制止に従い
横断せず
ランナーをノホホンと見ていた。

3軒目の警察に行くには
この広い道路を
横断する必要があるのだ。

待つこと10分。
わたしのアタマの中は

盗難届のゲット以外に

明日朝イチで
日本大使館に行く前に
今日中にやらねばならぬ
諸々のことが回り始めた。

パスポート用写真撮影、
コピー、
戸籍謄本を家族が
とれるか、の確認とか

日本大使館の場所を確認する、とか。

先を考えて焦りが少し
首をもたげてきたわけで。

それでも
ランナー達の流れは
もうすぐ途切れるだろう、
とただ待っていた。

🐣🐣🐣
待つこと15分。

うわあ❗️
ずっと見ていた目の前の光景が
急に衝撃的なものになった。

走ってくるランナーが
ハンパない人数に膨れあがってきたのだ‼️

人、人、人の群れ‼️

これはもうランナーというより
民族大移動、かなにかに
見える。

何の群れ?
国を移動??

考える前に次次イメージがやってくる。

荷物を持ったり
避けた布にくるまったような服。

命からがら
逃げてきた、という様子。
(実際はランナーです)

戦いだ❗️
戦争で追われて逃げてきたんだ!

この鮮明なイメージ。

イメージにすぎず、実際は
ランナーなのだから
フツーはムシしてもよいかもしれません。

こういうの気のせい、
とも人は言うでしょう。

しかしながら
急に
あまりに強烈に
湧いたのです。

そこで咄嗟に
わたしが取った行動は。

ランナーの群れの中に
飛びこんだ❗️

(その10 に続く)

その10

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