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成田まであと1時間。
ただシートに座っている状態で
何があった、とか
何を思い出した、とかではない。
何もアタマに ココロに
浮かぶものなく
「無」な感じ、から
突然やって来た激しい感情。
怖い!
猛烈に。
「きゃあああ❗️ウワアアア❗️❗️」
激しく叫びたい。
猛烈に。
わたしはこの飛行機の外に出たい!
この狭いところに居られない!!
両手をぎゅーっとにぎり
そこに油アセが滲んで来た。
心臓はドキドキだ。
トイレに入って
鍵をかけて叫ぼうか?
あ、その前にアレだ!
アレを出そう。
スター オブ ベツレヘム。
素敵な名前だ。
バッチのフラワーエッセンス。
「ショッキングな事件があったときに〜」
とうたわれている、
パスポート盗難にあったわたしに
ちょうどよいこのエッセンスを
スターサファイアを共に学んだ友人が
くれたのだ。
この3日間、仲間と離れてから
何度コレを使ったことか。
その時のわたしに
こんなに役に立つものを
即取り出してくれる。
そんな魔法使いのような
仲間達に囲まれていたのである。
ありがたい。
感謝しつつ、瓶を開ける。
あ。ない、
もう一滴も・・・
アタマまっしろ。
もともとこの瓶には
スターサファイアコースに参加した皆が
もうさんざんお世話になったのだった。
あらゆるトラウマ、
直視出来なかった過去、過去世、
それを見たり変容を起こしてきた
イタリア半月間の間に。
だから瓶の3分の一、も
残っていなかったのだけど
この3日間で
それを使い切ったレイコであった。
では、どうするか?
なんて考えに行く余裕なかったけど。
とにかくドキドキし続けている
自然に胸に手を当てた。
あ。
「ハート瞑想だ❣️
今こそハート瞑想だ❣️❣️」
ハート瞑想✨
わたしがスターサファイア以前に
学んだ素晴らしい方法だ。
まずはハートの受容のスペースに
この恐怖を居させてあげよう。
・・・
・・・・
・・・・・
20分くらいこの瞑想を
やったと思う。
ほどなく
「当飛行機✈️はまもなく
成田国際空港に着陸致します。
シートベルトをおしめおきくださいませ」
という例のアナウンスが聞こえてきた。
ほっとした。
余裕が出たのだろう
やけに細かいコトをツッコミたくなる。
「おしめおく」
なんて日本語、あるのかね?
飛行機でしか聞かないなぁ、なんてね。
いつも海外に行くときに
いつもは聞かないフォーマルな日本語、
丁寧な日本語を聞く気がする。
さて、とにかくわたしは
助かった。
この旅の後、
飛行機で個人の事情で
緊急着陸なんてしようものなら
末代まで返済出来ないような金額を
請求されるらしいよ、と聞いた。
そりぁハイジャックされたと
同じようなことだろうから
そうかもしれない。
この時の恐怖感は
大げさでもなく
緊急着陸を要求して
外に出たいような強烈なものだった。
正直アレから1年半たった今も
ひとりでの長距離フライトに
耐えられるかどうか
この時の恐怖感が蘇ったら
どうしよう、
と不安がまだあるのだ。
(その22に続く)
その22
⭐️前のハナシは
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最初のハナシからの場合は⇒ その1へ
※写真は
「現代思想 1989年12月臨時増刊号 イスラーム」
P143〜より。