果たして
着物からFlamencoの衣装は⁉️
「絶対に古着屋なんかに売るもんかああ!」
という亡き母のセリフを
20年前に聞いていたわたしは
今思うと
とにかくその着物箪笥を死守しようと
随分とエネルギーを傾けてきた。
しかしながら中味をよく見て
自分がこれを生かそう、
という気が起きたのは最近だ。
そして
昨年末 突然にフラメンコ衣装をつくる
チャンスやってきた。
いまだああああ!
とばかり脳裏にあったあの着物を
持って衣装屋さんに相談。
薔薇の花の
もしやしてフラメンコも可能⁈
とも思えたその着物を
つぶしてよいやーっと
と決断させてくれたのは
たぶん50年前に母が
何かこぼしてすぐ処理しなかった
決定的な襟元のシミ。
「こりゃ洗いはりしようと何しようとダメだわねーっ」
モード系の仕事出身で
もちろんフラメンコ人達をこよなく愛し
不可能を可能にするような
衣装をつくってきたその凄腕のオバサマからもその答え。
なんとそのオバサマの親は呉服屋で
えらく着物にも詳しかった。
なんて頼りになる
ヒトに恵まれたことか。
ありがたい。
衣装屋さんと激論的打ち合わせ。
着物の柄を見て 相談しながらイメージづくり。
全体の形やどの柄をどのあたりに出す、とか。
この着物にあった濃いめのブルーの生地を探してあわせ、ツーピースでつくる、とか。
私が一見華やかに見える部分を前面に出してほしい、という意見に対して
そんな総花的なやり方では品格がない!
などなど。
この熱さ まさしくFlamenco✨✨✨
順序としては
まず着物を洗いはりに出し、使う部分のシミを出来るだけとり、縮むだけ縮ませる。
そしてブルーの生地を、着物地を持って行って、合うのを探してもらう。
まずは洗いはりが
年内に出来てくるとよいが、
といってた昨年末。
年が明け
洗い終わったその着物を
あててみると
昨年とはだいぶ印象が違う。
青と言ってた布は
赤、に変わった。
そして諸々変わった。
仕上がりは2月3日土曜、鎌倉の
独演ライヴで着ることを目標にお願いしてます。