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先日2月10日に最終日を迎えた
ガルロチ 「ホセガルベスとトロンボのグループ」のショーを見た。
「ガルロチ」、とは新宿 伊勢丹会館にある
来日スペイン人アーティストのグループが毎夜フラメンコショーを繰り広げる日本唯一の店である。
前身は1965年創業の「エル フラメンコ」。
ここに来日するスペインからのアルティスタと交流したり、レッスンを受けたり。
こちらがスペインに行く、以外にそれが出来る唯一の場所でもあった。
その「ガルロチ」に
とうとう あのヒト、がやって来た。
カンタオール ホセ メンデス。
結論から言うと最後、まるでホセメンデスに
逃げられた⁈かのごとく終わった、のである。
なんとも面白かったこの日のライヴ、
そして
これまで私にとって最も重要であったF lamencoの地ヘレス、での我が師、ホセメンデスのことを紹介したい。
まず今回ギタリストとして来日したリーダーホセガルベスは、
20年近く前にヘレスで見た姿は
ギタリストでなく唄い手。
それも伝統的なFlamencoを唄う、というよりオリジナリティ溢れるシンガーソングライターのような人、と認識していた。
一世風靡したホアキンコルテスのジプシーパッションバンド、
でも唄で参加していたように思う。
その何の期待もしていなかった
ホセガルベスのギター、は最高だった。
手の筋がどんなに弾いても頑強で壊れそうもない、みたいな昔のバリバリのFlamencoの弾き方。
住田政男氏(この弾き方の代表的なベテラン世代日本人)も真っ青、という感じで驚いた。
そこにこの方独自のソニケテ、しかしあくまでヘレスの伝統、の妙味が足され~
というのが最高の次第だ。
女性バイラオーラのサライは初めて見たが、
佐藤祐子氏(puroなgitanaの踊り教えた日本元祖、のような踊り手)の
足が弾丸サパテアードになった感じでとても好感が持てた。
踊り手リーダー、セビージャのエルトロンボは日本人踊り手にとって馴染みも深い人。
プーロな男性の踊りをずっと唯一のもの、として私達に示し続けている。
アレコレ色々やったり決してしない。
とてもシンプル。
そういう踊りなのに、この人はヒターノではない、と聞いたときは驚いたものだ。
それにしても太ったな~。
そして唄い手、ホセメンデスだ。
彼が私のヘレスでの先生だ。
最初のブレリアの一声から
ヤツはやっぱりホンモノだ!
と確信した。
つまり偉大な唄い手、パケーラ デ ヘレスの芸を本当の意味で継いでいる。
(その2.に続く)