ハナシは3軒目の
馴染みの警察へ来たところだ。
☆☆☆☆☆
この度は
この警察でどんな経験をするのかなあ?
もうこの際、楽しむことにした。
また1階左側の部屋で
最初の受付をする。
「盗られたの?何を? どこで?」
みたいな最初の問答。
前回はその後、
右の部屋で待ったのだけど
今回は即
「上の階へ上がって」
とのことだった。
上の階ね、はいはい。
前回も行ったもんね。
2階の左手の部屋でしょ。
パーテーションが上半分
ガラス張りのね。
中の机と椅子で面接しながら
盗難届けとか書いてる様子が
見える
アソコでしょ。
前年そこで
初めての盗難届けの書き方、
教えてもらいながら
ようやく記入を終え
「ふうーっ」と
深いため息をついたわたしに
担当警察官は
熱い握手をして
あの部屋から
見送ってくれたものだった。
それにしても今回の
警察官達
(だと思うけどそう言い切る自信がない)
の格好、服装はラフ極まりない、
ヒトが多い。
所謂 制服みたいな姿が
あまり見当たらない。
日曜で
ここに居る何人かは
「警察官のお友達」
が遊びに来てんのかな?
なんて思ってしまったくらいだ。
(真相はわからず)
で、上の階に上がったら
さらに上の階(3階)に導かれた。
わたしの担当⁈
のオニーサン(警察官だと思うが)は
ラフなメンバーの中でも最もラフな姿、
白いヨットパーカーに
ジーンズ、サンダル姿である。
このヒトについてって
よいのかね?
と一瞬思った。
けどココは警察、言うこときいて
行動するしかあるまい。
で、
外から来た我々が入るのは
2階までと思ってたけど
3階にも盗難届け書くような
スペースあるのかあ、
へええ。
と思いつつ、導かれるまま
3階に上がる。
そこは❗️
机の上に書類が散乱、
机やいすの置き方ジタイもなんかランダム、
どこに何が置いてあるか
わかりそうもない
散らかり放題の事務所、という様相だ。
ここが警察でなく、
何かクリエイティブな創作する
ミニオフィス、とか言われれば
まだ納得したかもしれない。
スチールの書棚扉には
超グラマーな
ビキニ姿の色っぽ〜い
おねえさんの巨大ポスター、あり。
いや、クリエイティブなオフィスの一角
というよりは
フツーの庶民のオニーサンの部屋、
って感じかなあ。
この目の前のオニーサンのような。
で、
そのオニーサンは
オフィスの一角に
わたしに座るよう促し
急いで目の前の書類とかを
かたづけた。
「コレに記入して。」
とイタリア語表記のみの
盗難届をわたしの目の前に出した。
そこで わたしは
「昨年は 日本語(どれだけ盗難にあう日本人多いんだ!)のがあったのですが。
せめて英語のはないですか?」
と聞いた。
オニーサンは
「うーん!」とうなり
散乱につぐ散乱の書類を
ちょいとは探してくれた。
が、すぐには見当たらないようだった。
で、
「ない」、とのこと。
「ないと何をどこに記入するか
わからないの、困る」
と答えた私。
イタリア語、
特に文字になると
ほとんどわからないのである。
ちなみに
ここまでの会話は
スペイン語、で押し通している。
これまでのFlamencoの旅で
自由自在、とまでは行かなくても
旅であればまあまあ困らない程度の
スペイン語が口から出てくる
習慣がついていた。
これがイタリアを旅する
命綱になっていた。
イタリア語とスペイン語は
似ている。
わたしはイタリア語わからなくても、
イタリア人は
なんとか類推して
わたしの言いたいこと、
わかってくれる人が多いのだ。
ここイタリアでは
英語で話すより
(たいして話せないのだが)
スペイン語の方がよほど
コミュニケーション出来るようだ。
ところが
イタリア語、皆が話している言葉より
さらに
書類、文字になるとカラキシ
わからないのだ。
そんなわたしへの
オニーサンの返答は〜
「あなた喋れてるんだから
(イタリア語のみ書類で)
いーじゃない!」
と来た。
コレへの咄嗟のわたしの受けコタエは
「コレ、スペインごぉおおお‼️」
もはやこの時 日本語、
そして大声だった。
オニーサンはわたしのコトバのイミは
わからなかった気がするが
わたしの勢いに押されてか
ようやく
英語併記の イタリア語盗難届が出てきた。
記入しようとすると
「待って!」
とオニーサン。
どうやら原紙、
みたいなものだったらしく
コピーをするから、
と持ってった。
やれやれ。
そして記入。
被害総額、とかマジメに計算してると
えらく時間がかかる。
もーいーわい!
えらく、概算。
オニーサンに渡すと
ポーンっ!
とハンコを押し、記入ないところに
くの字を書く。
1秒。
読んでない、と思う。
ここまで3階に
上がってから約十数分。
前年も思ったが
素晴らしく
仕事がはやい‼️
日本でむかし
自転車盗られて届けた時には
2時間半、かかった。
さすがはローマだ。
さあ、いったん
ホテルへ戻ろう。
2階に下がると
昨年盗難届を書いたあの部屋、
は暗い。
2階は営業終了?
休日の節電対策で
散乱の3階事務所で手続きした??
もーいいか。
そんな理由、どーでも。
おつかれさまあああ!
わたし。
(その12 に続く)
その12
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